お知らせ

【法人】
2020年 新年の挨拶

2020年1月6日/法人本部

新年あけましておめでとうございます。


昨年は天皇の生前譲位により、

5月1日に平成から令和に元号が変わりました。

今年の新年は令和になった初めてのお正月、

皆様は、どのように新年をお迎えだったでしょうか?


お天気も良く暖かいお正月でした。

私は元旦に富岡八幡宮へ初詣に行ったのですが、

昨年の混雑と比べ、参拝者の数がかなり少ないという印象でした。


金沢区も人口減少が進んでいたり、

9日間の長いお休みに外国旅行に出かける方々も多かったのかもしれません。


また今年は働き方改革で、

年中無休だったスーパーやコンビニなども

お正月をお休みにするところも出てきました。

少しづつ働き方が変わってくるのでしょう。


令和の時代が、安らかで平穏な日々であることを願っています。


すみなす会も平成13年に事業を開始して19年目に入ります。

順調に事業も拡大し、

航の事業所も本体以外に4か所の施設を開設しましたし、

グループホームも12か所となりました。

りんごの森も今年2月のオープンを目指して

富岡駅の近くに新しい事業所の整備を進めています。

高齢福祉・地域交流部門では、2つの地域ケアプラザと

地域密着型の事業所を一か所運営しています。

職員の数も400人と発足時の3倍以上になろうとしています。


これも地域の皆様や行政、関連団体などのご支援とご協力あってのことと

心から感謝申し上げたいと思います。


昨年は、天皇譲位や消費税の増税、台風による災害などがあったり

嬉しいこと、悲しいこと、色々なことがありました。


その中でも明るい話題は、

ラグビーのワールドカップ開催や吉野彰さんのノーベル賞受賞などがありました。

日本ラグビーが1次リーグで強豪を次々と倒し1位通過。

決勝リーグに進み、史上初めて8強に進出しました。

残念ながら南アフリカに敗れて初戦で姿を消しましたが、

誰も予想しなかった1次リーグのトップ通過を果たしたことは

日本中を興奮させました。


日本チームが掲げた「ワンチーム」という言葉は、

昨年の流行語大賞に選ばれました。

この言葉は、201610月の欧州遠征メンバーの発表時にお披露目されました。

「新旧メンバー、外国選手、若手とベテランが混在する中、一体感のある組織を目指す」

と掲げられたものだということです。


遡って「ワンチーム」という言葉が世界に広まったのは

1995年の南アフリカ大会です。

初出場の南アフリカチームが初優勝を飾り

「ワンチーム・ワンカントリー」のスローガンが国内外で脚光を浴びました。

当時、南アフリカはアパルトヘイト(人種隔離政策)を撤廃した直後でした。

南アフリカの監督はこんな風に言われていたそうです。

「南アフリカは、W杯を制して国が変わり、政治が変わった。

それまで考えつきもしなかった白人と黒人の人種融和はある日突然に訪れた。」と。


今回のワールドカップの日本チームの主将は黒人の方でした。

「ワンチーム」というのは言葉だけでなく、

それを作り上げてきた過程や精神が大事だと言っています。


このスローガンを掲げるまでに4年間をかけて

チームとしての文化を作り上げてきました。

海外選手も多かった日本チームは、

地獄のような猛練習と日本の文化や歴史の勉強を通じ、

上からの指示のみで動くのではなく

選手一人一人が何をなすべきかを厳しい意見を戦わせながら

一つのチームになっていったのだそうです。


ある人がこんなことを言っていました。

「結束力のある社会は多様性から生まれる。」


組織は、多様な人材で成り立っています。

ひとり一人が持っているそれぞれの知識、経験、能力などを

一つの進むべき方向にまとめ集約して進んでいく、

それが強い組織になることだと思います。


今年も、チームワークを大切に、

個々の単位だけにとどまらず、

ご利用者の皆さん、地域の皆さんとも連携しながら、

すみなす会全体でワンチームとして進んでまいります。


皆様のご健康とおしあわせを祈念申し上げ、

新年のご挨拶とさせていただきます。

今年もよろしくお願い申し上げます。

理事長 木下勝裕