お知らせ

【法人】
2019年 新年の挨拶

2019年1月4日/法人本部

 ご利用者の皆様、後援会の皆様、地域にお住いの皆様、関連する事業所の皆様、明けましておめでとうございます。
 つつがなく新年をお迎えのことと存じます。

 昨年は台風や大雨・地震など自然災害による大きな被害が発生しました。夏の猛烈な暑さは気候変動の影響を如実に感じさせられる出来事でした。昨日も熊本で震度6の地震が起き、余震の警戒も続いています。大きな被害とならないことを祈るばかりです。

 さて今年はイノシシ年です。平穏で幸せな生活を実現できるように真直ぐに進んでいける年であってほしいと願っています。そして、今年は大きな出来事がいろいろあります。まず天皇の譲位です。4月に現天皇が退位され、5月1日に、現皇太子殿下の即位、新たな元号による世の中がスタートすることになります。どのような社会になっていくのでしょうか。ある調査によると、平成の時代は、40台までの方では「良かった」という方が多く、それ以上の年代では「良くなかった」という方々の割合が高かったそうです。新しい世の中は、平和で安定した幸せの多いものであってほしいと願っています。また、7月には参議院選挙があり、横浜市長、神奈川県知事の選挙もあります。ラグビーのワールドカップが開かれ、横浜市では横浜国際総合競技場で決勝戦が開かれることになっています。10月には消費税が10%に上がります。私たちの生活、企業や社会福祉法人等の経営にも大きな影響が出ることになるでしょう。

 今、高齢化が進むとともに人口の減少が進んでいます。年末の新聞によれば、出生数は平成の始まった1989年の124万6千人だったものが、2018年度は、92万1千人。平成の30年間で3割近く落ち込んだそうです。人口の減少は、社会のあらゆる面で大きな影響を及ぼします。
 2019年度の国の予算は、初めて100兆円の大台を超え101兆4564億円になるようです。その内、年金・医療・福祉などの社会保障費は34兆587億円と2018年度より1兆円以上多くなり、予算総額の33.5%を超えて防衛予算と並んで一番大きなものになっています。福祉需要に対する経費は、どう確保していくのでしょうか。私たち「すみなす会」も、こうしたことを十分考慮しながら、健全な経営を維持していく努力をしていかなければなりません。

 お金の面だけでなく、人材の確保も大きな問題です。良い人材の確保、定着をどう図るか、すみなす会にとっても大きな課題です。昨年、外国人材の導入を図る法律が成立しました。また、働き方改革関連法が成立し4月1日から順次施行されます。法律の有無にかかわらずサービスの質を確保しながら働く人たちが安心して生活と仕事を両立させることができる体制を目指して努力していかなければなりません。

 ところで、ラグビーでは、One for all, All for one という用語があります。これはひとり一人が、それぞれの役割を果たしながらチームが一つの目的に向かって機能し、お互いを尊敬しあい、フォローしていくという考え方です。
 昨年の流行語大賞は「そだねー」という言葉でした。これは平昌オリンピックのカーリングで、女子チームが試合中にお互いにかけあっていた言葉です。活動中は前向きの言葉しか使わないという約束だったそうです。
 私たちは経営においても日常の業務においてもいろいろな出来事や困難にぶつかります。そんなとき、その対応に不安が芽生え、後ろ向きの思考に陥ることもあるでしょう。そうした時にこそ、現実をしっかり見据え、勇気をもって不安を乗り越え、前向きに解決策を考える努力をしていきたいと考えています。
 私たちは、利用される皆様の「住み成すの実現」というすみなす会の理念の実現に向けて、法人全体でチームワークを大切にし、人も組織も互いに繋がりあい重なり合って、様々なサービスを提供してまいります。

 最後となりましたが、皆様の今年一年が、穏やかで活力に満ちた年であることをご祈念申し上げ、新年の挨拶とさせていただきます。
 どうぞ今年もよろしくお願い申し上げます。

理事長 木下 勝裕