お知らせ

【法人】
20周年記念誌「すみなす物語2」発行しました

2021年12月/すみなす会


ご挨拶  すみなす会20周年を迎えて (記念誌より)

理事長 村上 友利

すみなす会が、横浜市金沢区で、知的障害者の入所施設「航」と「釜利谷地域ケアプラザ」を開設してから、今年で20周年の節目を迎えることとなりました。すみなす会の礎を築かれた初代の入江理事長、2代目木下理事長をはじめ、発起人の皆さま、地元白山道町内会並びに全ての関係者の皆さまに心から御礼を申し上げます。

「個人の尊厳を尊重し、どんなに重い障害があっても住み慣れた地域で、その人らしい暮らしができるよう支援する」とした、すみなす会運営理念の精神は今も脈々と受け継がれ、職員は理念の実現に向けて真摯に取り組みを続けています。

当初は44名の職員により6事業からスタートしましたが、その後急増した地域社会の福祉ニーズに応えるため、事業の拡大と職員体制の整備を行い、地域にお住いの皆さまへの支援を強化してまいりました。開設から20年が経過し、現在では約400名の職員により51事業の多岐にわたる福祉サービスを提供しています。

20周年は、人間でいうと成人として第一歩を踏み出す節目の年です。すみなす会としても、この機会に、多種多様な地域課題を捉えなおし、専門性という社会資源の価値を再認識して課題の解決に取り組み、地域支援の取り組みをより一層広げていきたいと考えています。

SDGs(持続的な開発目標)は、国連に加盟する国々・地域が、環境、経済、社会の課題解決を目指し、「誰一人取り残さない」社会の実現というビジョンと、取り組むべき17分野の目標を掲げ、世界の全ての人が平和と豊かさを享受できるように行動しようという強い決意の呼びかけです。

いま世界は、地球温暖化等に起因する異常気象や頻発する大規模な自然災害等に加えてコロナウイルスのパンデミック等で困難な状況となっていますが、日本においても少子・超高齢社会の進行や人口減少が始まるなど、今後長期にわたり解決すべき課題が山積しています。

これからの時代を展望するとき、「SDGs」が示すビジョンや社会課題への取り組みは、すみなす会の持続可能性の向上に繋がる重要な取り組みになると考えています。そこで、「SDGs」の取り組みを通して、次の10年後に到来する「すみなす会30周年」をゴールとした長期展望を作成し、すみなす会の持続的な発展を目指してまいります。

すみなす会は、これからも利用される皆さまの思いに寄り添い、より一層支援を強めていく所存です。今後ともすみなす会への変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 

海を航海する船にすみなす会の姿を重ねた表紙


すみなす会の歩みを文章と写真で綴りました。