お知らせ

【釜利谷地域ケアプラザ】

2023年7月13日/釜利谷地域ケアプラザ

令和5年度研修委員会
認知症の人は何を考えているのかその人の「気持ち」を想像してみよう~大切な人の気持ち~
参加者 43名(釜利谷地域ケアプラザ全事業・やまゆり)

 

釜利谷地域ケアプラザ 今年度第一回目の研修として、認知症の方の対応について学ぶ研修を行いました。


2025年には65歳以上の方の5人に1人が認知症になると言われており、特別な病気ではありません。

そして認知症になると何もわからなくなるのではなく、思いや感情は保たれています。


今回は認知症の症状や対応について「他人事ではなく我が事」として受け止められるように、認知症の方の「気持ち」を考えることに

重点を置いた研修を行いました。


研修は二部に分けたプログラム構成で、第一部では、『認知症の人は何を考えているのかその人の「気持ち」を想像して

みよう』というオンライン研修を全員で受講しました

第二部では4つのグループに分かれて


ケース1. トイレに促しても行ってくれない

ケース2.  デイサービスの帰りの送迎の際、家の前に着いているのに送迎車から降りてくれない


といった、介護の場面でよくあるケースを想定したワークを行いました。


①認知症役の人を一人立てて なぜトイレに行きたくないのか の理由を書いてある「お気持ちカード」を渡しておき

他の人に見せないで演じる。


②介助者役の人(認知症役の方以外)は「普段言いたいけど言ってはならないNGな声掛け」を一通り行ったあと「認知症の

の気持ちを考えて、寄り添った声掛け」を全員一回以上行う。


③最後に「お気持ちカード」の内容を認知症役の人に明かしてもらい、二通りの声掛けを受けてどう感じたかを聞く。

介助者役の人たちも、声掛けをしてどう感じたかを聞く。


という内容でグループワークを行いました。


終了後のアンケートでは

  • 改めてその方を理解しようと思うこと、寄り添うことの大切さを実感できた
  • 認知症の方への声掛けがいかに難しいか、グループ内で考えられたことや、みんなの声掛けを聞けて良かった
  • 相手の気持ちを考える事が難しい、とっさには出てこないので普段から考えておくことが大事
  • 相手を動かす方法を考えてしまいがちだが、相手のことを知る努力をしようと思う
  • 良い声掛けが理解できた
  • 他の人の声掛けで学ぶこと、真似したい点がたくさんあった
  • 良いあたたかな声掛けを実践していきたいと思った
  • 普段の声掛けを見直したくなった
  • 今までNGな声掛けをしていたと思う。利用者さんの気持ちを一緒に考えていきたい
  • 認知症の方の気持ちを察することは難しいが、うまくいったときの喜びは大きい
  • 家族や自分もこの先認知症になるかもしれないと思うと貴重な勉強だった
  • 自分の至らなさを感じた。良い刺激になった
  • またこのような研修を開催してほしい

 
などなどの感想が寄せられました。
コロナ禍でコミュニケーションの機会も減っていましたが、このような研修を通して職員同士の交流の場にもなり
終始和やかな雰囲気で幕を閉じました。